シンプルづくり
ケーブルボックスを活用して配線のごちゃつきを無くす
2022.02.28
生活感のないホテルライクな
インテリアが大好きで
どうしたら
そんなスッキリとした
環境にすることが出来るのか?
そんな事をテーマにしながら
お仕事をさせていただいています。
シンプルなインテリアのアイデアは
意外にも ”自分が嫌いなモノ” に
そのヒントが隠されていたりします。
私の父は高度成長期の
百貨店に勤めていた為、
当時父が海外出張で訪れた
ヨーロッパの街並みの写真を
見せてもらう機会がありました。
まだ小さかった私にとって
石畳の道路や
石造りで統一されている
その美し街並みに
とても魅了されたことを思い出します。
幼いなりに
”日本と何が違うんだろう?”
と考えるようになったんですけど
それは”電線の有無の違い”だと
気づいたんです。
もちろんそれ以上に
建物の統一感が醸し出す
調和された風景の美しさは
日本の生活風景には無いことは
間違いないのですが
それ以上に
日本の風景の美しさを
壊しているのが
電柱と電線だと思ったんです。
先程のローマの街並みに比べて
日本の街の電線の混沌たる印象、、、
地震大国で、
復旧には一役買っている
電柱と電線ですが
もうちょっとなんとかならないもんですかね、、、?
と、不平不満を
言っていてもしょうがないので
話は元に戻しますが、
実はインテリアの世界でも
同じことが言えるんです。
お部屋の中の配線を
スッキリ目立たなくさせると
見た目のノイズが消えて
想像以上に
凛とした美しい印象に生まれ変わります。
結構このポイントって
侮れなくて
私にとっては
インテリアの仕事においても
この”配線のスッキリ化” は
とても大事な位置づけになっています。
今回ご紹介するのは
一番簡単ですぐに出来る
配線をスッキリさせる
テクニックで、
”ケーブルボックス”
というモノを使います。
この
”ケーブルボックス”
その他にも
”ケーブル収納ボックス”
”電源タップ収納”
なんて呼ばれていたりします。
ホームセンターにも
置いていたりしますし
最近ではIKEAやニトリでも
販売されていますので
見たこともある方も多いかもしれませんね。
普段、何も意識せずに
配線をそのままにすると
多分下の写真のような感じになると思います。
Before
ここに配線ボックスを使っていくと
ここまでスッキリします。
After
どうですか?
ここまでスッキリすると
気持ち良くないですか?
ではケーブルボックスを使って
配線をスッキリさせる手順を
ご紹介していきます。
まず最初に電気製品のコード類を
各々まとめていきます。
結束バンドや
コード類に元々付いていた
針金を使うのがおすすめ。
延長コード(配線タップ)も
必要長さにまとめます。
STEP1 結束バンドなどで電気製品のコードを各々まとめていく
次に、ケーブルボックスを用意して
配線タップを中に入れます。
STEP2 ケーブルボックスに配線タップを入れる
ここで、
各々家電製品のコンセントを刺していきます。
束ねた配線類もボックス内にしっかり収納します。
STEP3 配線タップに各々のコンセントを刺していく
とりあえずここまでで一旦完成です。
多分ここまでのステップは
やってるよという人も多いかと思います。
下の写真のイメージです。
でも、
シンプルを愛し
インテリアのプロである
私はこの状態では満足出来ません。
ケーブルボックス自体も
家電製品の後ろなどに
隠してしまいます。
幸い我が家の場合、
ブルーエア空気清浄機の
背面が空気の取入口の為
背面を壁から開ける必要があります。
どうせ隙間を作るのであれば
ここにケーブルボックスを
隠してしまわない手はありません。
STEP4 ケーブルボックス自体も隠してしまう
ここまでやることで
凛とした静けさのある
スッキリ感が実現します。
before
After
フロアスタンドの配線を
もっとスッキリさせることも
出来なくはないのですが、
照明のオンオフの為の
フットスイッチをつけているので
使い勝手を考えると
実用的にはこの状態が
ベストだと判断しました。
ちなみに、
写真の空気清浄機下から
飛び出ている白い配線は
オーダーで制作した
リモートワーク対応の
ダイニングテーブルに
電源を供給する為のもの。
ラグとして敷いている
タイルカーペットの下を通すため
カーペット裏を一部削り取って
配線が目立たないようにする徹底ぶり
もしまだケーブルボックスを
活用されたことがなければ、
是非試してみてくださいね。
おすすめは壁の色に合わせた
白いタイプですが、
インテリアによっては
ブラックのタイプもおすすめです。
下の写真では
ドレッサーの足元にブラックの
ケーブルボックスを置いて
配線をスッキリさせています。
ナチュラルのウッドのものや
ブラウンのウッドのものもありますが
そもそもケーブルボックスって
黒子的な存在だと思うので
わざわざ目立せる
必要がないでしょと思います。
壁に色を合わせるか
床に色を合わせるか?
家具に色を合わせるか?
インテリア小物の色に統一するか?
あなたのインテリア環境に合わせて
色味は決定してみてください。
いずれスッキリインテリアの為の
色使いのお話もさせていただきますね。
ちなみに我が家では
いろいろなサイズがセットになった
ケーブルボックスを使っています。
コンセントが3つまでならSサイズ
コンセントが5つまでならmサイズ
5つ以上であればLサイズと
使い分けています。