シンプルづくり
私が白いお家でシンプルなくらしを楽しむ理由は、憧れの住まいファンズワースの家
2021.09.16
白いお家で、
シンプルなくらしを楽しむ
ひとつの理由は
憧れの家があるから。
それがこの写真の家。
ファンズワース邸。
近代建築の
三大巨匠の一人であり、
モダンデザインの
枠組みを確立した
ドイツの美術学校バウハウス。
この学校の
第3代校長を務めた
ミース・ファン・デル・ローエ
彼が手掛けた、
緑の風景に立つ真っ白な
モダンな週末住宅が
ファンズワース邸です。
もうね、わたくし
このお家が
とにかく大好きなんです。
”LESS IS MORE”
“少ないほうが豊かである”
”God is in the details”
”神は細部に宿る”
という名言を世に残した、
ミース先生ならではの
まさに言葉通りの
モダニズム建築。
直線で構成された
究極のシンプルデザイン。
間仕切りがなく、
ひとつづきの間取りに
なっているので、
用途によって
家具配置を変えれたり
自由度の高い
内部空間になっています。
天井から床までの
開放的な窓から見える
緑の眺望が
本当に最高です。
シンプルだからこそ
家の存在は消えて、
眺望の緑が主役になる空間。
白い家の外観と
美しく調和した緑の風景も
本当に素晴らしい。
この写真を初めて見たときの
強烈なインパクトは
今でも忘れませんし、
1951年の建築という
時代の古さを全く感じさせない
モダン建築デザインの
原点かもしれません。
とにかくこの家に憧れ続けて
今に至るわけなんですが、
果たしてこの家の
どんなところ(要素)に
心惹かれているのか?
自分なりにその要素を
棚卸ししてみました。
これまで自分の理想のくらしって
どんなものなんだろうと
あれこれイメージしたり、
2年おきに引っ越して
様々な家に
住んでみましたが、
結果的には、
眺望の良い家よりも、
家の中から緑を感じられる家が
とにかく心の底から
大好きなんだ
ということが分かりました。
だから今住んでいる
我が家との出会いは
本当に感謝でしかありません。
だって、こんなに身近に
緑を感じる事ができる
マンションなんて
なかなか見つかりませんから。
それと、
私は無類の芝生好きです。
ゴルフはしませんが、
ゴルフ場の雰囲気が大好きですし、
ふと雑誌などで見かける
ヨーロッパの芝生の丘の風景に
いつも心惹かれます。
お気に入りのスポットは
芝生の丘がある公園。
平地ではなく丘というところが
ミソです!
関西だと
六甲山牧場や
淡路花さじき。
九州だと
熊本の瀬の本高原の
牧草地帯の風景や、
蒜山や阿蘇の
広大な丘の風景には
心の底から癒されます。
だから、
自宅から芝生を眺めたくて
我が家のバルコニーも
改造しました。
本物の芝生を
マンションのバルコニーに
敷くのは、
コストもかかかるし
メンテナンスも大変。
だからリアルな質感の
人工芝を敷きました。
せっかく人工芝を敷いて
借景を楽しむ素敵なお庭に
仕上げたからには、
我が家では洗濯物を
外では一切干さないと
決めました。
リビングやダイニングから
洗濯物が見えるのも
なんだか生活感が出て
嫌なんです。
緑の風景が大好物な
私がたどり着いた
インテリアスタイルが、
最初の写真で紹介した
究極にシンプルな
白いモダンな家の
ファンズワース邸
だったんです。
そんな空気感あるくらしを
体感したくて、
借景のある
マンションを探し出し
自分でリノベーション設計を行い
今のお家を完成させました。
とは言え、、、
緑の借景があって
バルコニーが広い
マンションなんて
滅多に出会えません。
この物件に最初に出会ったのが、
今から15年以上前。
結婚して新生活のために
片っ端から賃貸物件を
宝探しのように
内覧していた頃でした。
トータルで100件以上は
内覧したんですけど、
その時のひとつが
このマンションだったのです。
当時はリノベーションなんて
考えも無かったですし、
賃貸物件だけを
リサーチしていたので
当然このマンションは
候補から外していました。
ところが4年前
いよいよ自分の理想の家を
作ろうとなった時に、
リノベ前提で物件を探ながら
このマンションの存在を
思い出したんです。
ご縁あって
結果的にこのマンションに
住むことが出来ましたが、
なんせ築40年オーバーの
築古マンションです。
ファンズワース邸なんて
面影は1ミリもありません・・・
でもどうすれば
理想の家に近づくのか?
ファンズワース邸に
近づけるにはどうしたらいいか?
紆余曲折1年オーバーで
たどり着いた結果がこちら
どうでしょうか?
ファンズワース邸の空気感
あるでしょうか?
憧れのファンズワース邸が
あったからこそ
最後までブレずに
リノベが出来ました。
理想の家を考える時に
憧れの家のイメージや
憧れのインテリアを探すことが
とても大切だと感じています。