シンプルづくり
築古マンションをミニマルモダンデザインにリノベしてシンプルな暮らしを楽しむ
2021.09.03
我が家は築40年以上の
古いマンション。
すべての区分に
ルーフバルコニーがある
とてもユニークな造りの
マンションです。
ご縁あって
借景の緑を楽しめる
区分を購入することが
出来ました。
私はインテリアデザイナーなので、
購入と同時に
内装のデザインを考えて
業者の手配を自分で行い
ほぼスケルトン状態にして
リノベーションを行いました。
どうせ自分でデザインするなら
中途半端ではなく
大好きな真っ白な家にしようと
妻に相談したところ
快諾してくれたので、
ホワイト&ミニマル
デザイン専門の
建築家 小川晋一さんの
建築のような
エッジの効いた空気感に、
本漆喰などの
伝統的な材料を採用して、
独特のやわらかい表情や
快適性も付加したい。
そんなコンセプトで
デザインを行いました。
しかもこんな機会は
なかなかないので、
普段の仕事では
あまりお客様には
提案することの出来ない
実験的な試みも行いました。
マンションを購入してから
お部屋の完成まで
ほぼ1年かかりました。
このブログのタイトル
”白いくらし”
のイメージどおりの
我が家の完成です。
とはいえ、
このリノベーションの経験は
”大変だった!”
という一言に尽きます。
限られた予算と
自分がやりたいことの
ギャップをどう埋めるのか?
理想を追求しつつも
諦めなければいけないことも
多々ありました。
そんなこんなで出来上がった
我が家を紹介したいと思います。
前のオーナーさんは、
キッチンやお風呂など
水回りはすべて約20年前に
リフォームされていました。
とは言え、
やはり築41年のマンション。
第一印象はズバリ
”ノスタルジック”
まずはバルコニーから。
我が家は幸せなことに
ルーフバルコニーが12㎡もあり、
モミジや自然の緑に囲まれた
借景が楽しめる素晴らしい条件。
でも室外機が3台も
置いてあり、
せっかくの緑の借景の
邪魔をしています。
防水塗装の床も汚く
改善が必要な状態でした。
After
そんなバルコニーを
我が家の主役として
お庭に仕上げてみました。
ウッドデッキで底上げをし
その上からリアルな
人工芝を敷いて
古くボロボロだった
オーニングを取り替えて
四季を楽しむお庭へと
生まれ変わりました。
借景のグリーンや
植栽にはライトアップを設け
夜も自然を感じられるように
仕上げてみました。
続いては玄関。
赤レンガの床に
古いオフィスのような靴箱。
見た目どおりの
ノスタルジックな雰囲気です。
After
玄関をはじめ
全てのお部屋は
日本漆喰(本漆喰)で
仕上げています。
これまでは壁紙仕上げの
家しか住んだ経験が
ありませんが
漆喰の家は、
玄関に入った瞬間
空気が違うのが体感出来ました。
コストこそ高く付きますが
漆喰は本当におすすめです。
レンガ調の床は
磁器タイルに変更。
屋内床も
同じ磁器タイルにて
仕上げています。
続いて寝室。
北側の洋室は
寝室として使用する予定です。
カーペットの床に、
ノスタルジックなクローゼット。
天井はコンクリートむき出しでした。
After
ダウンライトを埋め込む為に
天井高を下げて造作しました。
そのため天井高は
2300mmと一般より低めですが
白い漆喰の空間のおかげで
低さを体感しにくいのが
特徴です。
造作されていた収納も全て解体。
ウォークインクローゼットを
造作して扉は設けず
カーテンで仕切っています。
普段はカーテンを開けておけば
収納内の空気も換気が出来
匂いがこもりにくくなります。
収納内も漆喰&エコカラットを
貼っているので
湿気やカビの予防が出来ます。
続いてリビング
リビングの天井は
コンクリートに塗装がしてあるだけ。
先程の洋室と同じです。
このままではダウンライトも
取り付けることが出来ません。
天井の梁も目立っていました。
解体できるところは
全て解体し
フルリノベーションしています。
After
その時の気分で
簡単に模様替えが出来るよう
家具の配置が自由に出来るよう
リノベは心がけました。
続いて和室。
西南のお部屋は
和室になっていました。
押し入れを無くして、
やや狭めの
ウォークインクローゼットに
変更したいと思います。
この和室は
LDKに直結なので
違和感が無いように
何にでも使える空間に
変えました。
After
続いてキッチン
20年前に一度
リフォームされていたキッチン。
対面式とは言え
壁があるので閉塞感があります。
キッチンの排水配管を
パイプスペースまで通すために、
一部床が上げられています。
キッチン内とリビングの
床の高さは同じで
不自然な段差があります。
ここも改善の余地がありました。
After
次はトイレ&洗面
トイレ内の背面壁には
金属製の点検口がありました。
まるで古い事務所テナントの
トイレのようです。
トイレ&洗面、ユニットバスは
一応20年前にリフォームが
されたようです。
After
洗面所
さすがにリフォーム後に
20年もの月日が流れれば
古めかしい印象に
なってしまいますね。
こちらも
ザ・ノスタルジック。
After
ノスタルジックな
ビンテージマンションを
ホワイトのミニマル空間に
リノベした我が家。
お庭の借景の緑を
最大限楽しむための
白いキャンバスとなるよう
余計な装飾は最大限無くしました。
自然や四季を感じる
ゆるナチュラルな漆喰の空間。
ここでのゆるなちゅらるな
くらしをマイペースに
紹介していきたいと思います。