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築40年のマンションをスケルトンリノベーション 実際に住んでみて感じた、最初にやっておくべきだった後悔ポイントとは?解体工事・大工工事編

2021.09.09

マンションリノベの失敗談

9月3日のブログでは、
リノベーションの
Before・Afterを紹介しました。



今回は、あの時
予算のために諦めてけど

予算を捻出してでも
やっておくべきだったと
思う反省点を書きたいと思います。


”家は3件建ててみないと
理想の家は作れない” と言いますが、
これって本当の事なんだろうなと
身にしみて感じています。

というのも今から遡ること4年前。
築古の中古マンションを購入し
自分も工事管理も行って
フルリノベーションを行いました。


私はインテリアデザイナーなので
お客様のお住いでは
工事や設計で失敗は許されません。

だからこそ、
自宅のリフォームでは
未経験な工事をたくさん盛り込んで、
とにかく新しことに挑戦しました。



日本の伝統的な壁仕上げ材の
日本漆喰を採用したり、

コスト削減の為、
自分が現場監督になり
各工事の職人を使ったり

自分で設備を選定し
自分で仕入れの段取りをしたり

どうしても
磁器タイルの床にしたかったので、
階下への防音対策の為
わざわざ東京にある
二重床のショールームに赴いて
床の仕様を確認し、
商品選定も行いました。


特に自分自身が
設計から現場監督行ったからこそ、
経験できた様々な失敗からは
とても多くの貴重な経験と学びを
得ることができました。

その経験が
インテリアデザイナーとしての
スキルや知識に
ダイレクトに繋がっています。



もし素人の方が、
自分の意見だけで家を作るとしたら、、、

家の使い勝手などを含めて
住まいに対する経験や知恵が、
本当に生きるようになるのが

”家を3件建てた時”

ということなんだと思います。




でも生涯で家を3件も建てられる
経済的にも機運的にもラッキーな人って
全世界でどれくらいいるんでしょうか?

人口の1%もいませんよね?
100人に一人もいない気がしませんか?



だからこそ
人の失敗談がとても参考になる訳ですが、
恥ずかしい話、私はそこまで
リサーチしていませんでした。

予算の兼ね合いもあって
そこまで考えも回らなければ、
現実問題として、
どうやってリフォームコストを
抑えるかというのことこそが
最大の課題だったからです。




しかも我が家の場合は
築40年ほどのマンションの
リノベーションです。

どんなに机上の理論で設計図や
リフォーム計画を建てても、
結局は解体してみないと
分からないことが
山のように出てきますし、

何年か実際に生活してみて
初めて判明する失敗ポイントが
出てくるんです。



そんな我が家のリノベ失敗ポイントは
ズバリ解体工事と大工工事でした。

今回はそんな工事の失敗ポイントを
ご紹介させていただきますので、
参考になればと思います。






失敗ポイントその1
【中途半端なスケルトン工事】

とにかくリフォームコストを抑えようと
使えるところは再利用するべく、
外側に面する壁は
解体せずにそのまま再利用しました。

スケルトンリフォーム失敗ポイント
窓のある壁を含む、外部に面する壁をそのまま再利用したのは失敗


築40年以上の我が家で
断熱の為に使われていたのは、
薄いベニアと断熱材が接着され
一体化された断熱ボードでした。


このボードが、接着剤を使って
外側に面するコンクリート面に
直張りされていました。

マンションの断熱壁
ベニヤ壁が再利用した断熱が施された古い壁



でもこの壁を解体で壊さず
そのまま再利用したのが悪かった!

予算をケチったが為に
2年後にはすべての外面に面する壁の
漆喰にヒビが入りました(泣)

さらに時間が立つと漆喰が
壁から剥がれて浮いてしまうという
とても残念な結果となりました(悲)

漆喰壁のヒビの原因は壁下地の質の悪さ
漆喰壁のヒビの原因





工事をしている当時の印象では、
壁を叩いた感じも問題なく
浮きなどもなく丈夫そうだったので
そのまま再利用してしまったのですが

実際は、
夏は暑さで断熱材が膨張し、
冬は寒さで断熱材が収縮する。

断熱材に
直接薄ベニアが貼ってあるので
結果的に壁が僅かに動きを繰り返す。


この僅かなボードの動きの繰り返しが
ボードのつなぎ目部分に伝わり
表面仕上の漆喰にヒビが入ります。

やがてそのヒビから
漆喰全体への浮きへと変わり
最終的には壁全体の漆喰面が
ひび割れて浮いてしまう結果に
なってしまいました。


仮に、フルスケルトンで
解体工事を行う場合、
外側に面する壁面には
新たに吹き付けの断熱を施す
必要が出てきます。

もしくは断熱ボードを
コンクリート面に直張り施工してから
新しく壁を作っていく訳ですから
当然コストが上がってしまいます。

でも、我が家のように
一度リフォームをしてから
再度断熱を含む壁のやり直しを
しなくてはならない状況よりは
結局安く済むんです。


我が家は漆喰壁仕上げなので
壁紙(クロス)仕上げであれば、
クロスにヒビが入る程度で
済んだかもしれませんが

一度漆喰壁の快適さと
壁の美しさを知ってしまうと
もう普通の壁紙仕上げには戻れません、、、

漆喰などの塗り壁を検討している場合は
とにかく壁の仕上げの質が大切なので
フルスケルトン工事がおすすめです。





次に失敗したのは大工工事です

失敗ポイントその2
【経験値の少ない大工さんによる大工工事】

大工工事はとにかく
リフォームや新築工事の要だと思います。

ここの質が悪いと、
どんなに表面を綺麗に整えても
本質的なところがダメ工事(雑)だと
元も子もありません。



我が家の場合は、
コスト優先で大工(工務店)を探したので
20代前半の若い集団がやってきました。
大工工事の見積もり価格は
突出した安さでした。

大工を束ねている若い親方も
好感がある爽やかな青年でしたが

爽やかさ=良い仕事をする能力

ではありません(きっぱり)





若いと言うことは
経験も少なく、とにかく工事が雑でした。


お陰で私が
毎日現場監督となって、
現場に張り付きながら
管理するはめになりましたが

やり直し工事がとにかく多く
精神衛生上良くなかったです。

大工工事がリフォームや新築工事の要です
大工工事こそ建築工事の要
大工さんは経験豊富な人を抱えている工務店が絶対おすすめ






今回の経験で実感したのは
20年以上の経験のある
ベテランの職人さんを抱える工務店に
大工工事はお願いするべきだということ。


ここだけはコストを削減しては
ダメだと実感しました。

住まいの骨組みを扱う工事ですし
経験豊富な職人さんの動きは
見ていて本当に気持ちが良いものです。

腕の良い大工さんとの出会いが一番大切





とは言え、
工務店との出会いも
職人さんとの出会いも
これまたご縁のなせる技なり。


腕の良い職人さんを抱えた
工務店さんは引き合いも多いので
常に忙しいですし、
工事価格も高い傾向にあります。

職人さんだけでなく
現場を管理する親方の
知識や技量も大切です。



コスト的、スケジュール的な
兼ね合いもありますし、
そんな工務店との出会いを
自分ではコントロールするのは
本当に難しいことなのかもしれません。




今回は我が家のリノベ失敗談を
工事の観点から紹介いたしました。


・スケルトンを考えている場合は、
 予算を確保してフルスケルトン解体にする

・経験豊富な大工さんを抱える
 工務店に大工仕事をお願いする


これからリフォーム、
リノベーションなど行う予定があれば
是非この2つのポイントは参考に
してみてください。

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